寅年は5年後の岐路を見据えた1年に
正月気分も吹っ飛んでしまうほどの今、まさに日本の財政は先の大戦末期と同じ水準である。今の日本の現状を識者は以下のように一刀両断する。
「2009年12月の政府閣議決定によると、2010年度は税収が予想を大きく下回って、36兆8610億円に落ち込むと言う。
一方減収分を補填するため に赤字国債を増発。よって新規国債発行額は過去最大の53兆4550億円に膨らむ。」(国債公共政策センター 中直理事長 )
要はまったくもって戦時国債を発行しているに変わりはないと言う事である。
昨年11月に私がTwittreでフォローしている勝間女史が若い世代を煽動して猛反対しただけあって、国債発行が税収を上回るなど1946年以来の事なのである。5年先に何が起こるか? 国内で一番深刻なのは、団塊世代が年金受給資格を得る年であることだ。
新政権の事業仕分けを見て分かるように、どうやら成長よりも現状維持に傾きかけているように感じる。
私のクライアントは主に代替医療系事業者だが、内需にお いて空爆のさなか、一時的な防空壕にいる感がある。
しかし外需の成長が見込めなければ、結局のところ呉越同舟である。世界人口が67億5000万人 (2008年度)の内37.4%は中国、インドである。20年後には中国も人口減少がはじまり少子高齢化が始まると言う。
10年前倒しでも何か成長の種ま きを真摯に考えるべきではないだろうか?内需の傘が破けないうちに、準備しない者は滅ぶ。